お薬FAQ

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<お薬の使用について>

Q1.お薬って何?

人には病気やケガを自分で治そうとする力(=自然治癒力)が備わっています。
それをサポートするのが薬です。現代では薬の役割は大きく分けて4つあります。

  1. 原因療法:原因となる要因を抑えるお薬
  2. 対症療法:症状を緩和するお薬
  3. 予防:免疫と高めるお薬
  4. 検査・診断:病気の有無や身体の状況を知るためのお薬

お薬は様々目的で使用しますが、場合によっては体に良くない影響を及ぼすことがあります。
だからこそ、薬について正しい知識を持つことが大切です。

Q2.「食前、食後、食間」と指示あるものはいつ飲めばいいですか?

食前 食事の30分前くらい
食直前 食事のすぐ前
食直後 食事のすぐ後
食後 食後の30分くらい
食間 食事の2時間後くらい
就寝前 寝る食前、30分前くらい

服用時間はお薬の性質に基づき決められますので、定められた時間に飲まないと効果に影響を及ぼしたり、副作用を生じたりすることがあります。
指示のとおりきちんと服用するようにしてください。

Q3.食事の時間が不規則です。それでも食後に飲んだ方がいいですか?

一部の薬を除き、一般的に薬は食前に飲んでも食後に飲んでもあまり効果は変わりません。
しかし、糖尿病のお薬など、食事をしない場合には飲んではいけないお薬や、食後でないと十分な効果が出ないお薬もあります。
食事が不規則な場合は、等間隔の時間を決めて飲んだ方が効果的なこともあるので、まずは薬剤師にご相談ください。

Q4.頓服って何?

頓服(とんぷく)とは、食後などの決まった時間ではなく、発作が起こった時や症状がひどい時にお薬を飲むこと。
お薬や症状によって1日に何回まで服用できるのか、次の服用までにどのくらい間隔を開ければいいのかが異なります。
医師や薬剤師から説明がありますのでその指示を守って使用してください。

 

Q5.お薬を水以外の飲み物でのんでもいいですか?

お薬と相性の悪い飲み物もありますので、水または湯冷ましで飲むのが原則です。
アルコール類やお茶、ジュースで飲むと、飲み物に含まれる成分との相互作用で、薬の効果が変わることや副作用をおこす場合があります。

★薬剤師のワンポイント指導★
水なしで飲むと…
薬がのどや食道にひっかかり、食道炎や潰瘍を起こすこともあります。
特にカプセルはくっつきやすいので注意が必要。
水の量が少ないと…
薬の吸収が低下したり、遅くなったりして、薬の効き目が悪くなることがあります。
お薬はコップ一杯の多めの水で服用するように。

 

Q6.お薬嫌いの子供にお薬を飲んでもらう方法ありますか?

  1. 少量の水で溶かして、スプーンやスポイドで飲ませる方法があります。
    時間を置くと甘いコーティングがはがれて苦みが出ることがあるので、なるべく早く飲ませてください。
  2. 少量の水でお団子状に練ってペースト状にし、味の感じにくいほおの内側や上あごに指で塗ってあげます。
    子どもが嫌がらないうちにサッと行うことがポイントです。
  3. プリン、アイスクリーム、シャーベットなど、味が濃く、お薬を混ぜても気付きにくい食べものにお薬を包んであげてください。
    混ぜてしまうといつもと味が変わってしまい気づいてしまう場合があります。
    主食となるミルクやおかゆは嫌いになってしまってはいけないので避けます。
    また、熱い飲みものはサッと飲めないので避けます。
    酸味のあるジュースは相性の悪いお薬もあるので、混ぜてよいかどうかは薬剤師にご相談ください。
    今回ご紹介したのは飲ませ方以外にもいろいろは方法があります。困った際は薬剤師にご相談ください。

Q7.錠剤は噛んじゃだめ?

噛んでいいお薬と噛んではいけないお薬があります。
つぶしてはいけない薬の代表は、コーティングされている薬です。
コーティングの理由としては、有効成分が胃ではなく腸で溶けるようにするため、湿気やすい有効成分を守るため、苦味の強い薬を飲みやすくするため、等があげられます。
もし砕いて飲みたい場合には、医師の承認を得て薬局で粉状にして渡せる場合や、同じ成分の別の粉薬や、口の中で溶けるタイプのお薬を選択できる場合もあります。

<ジェネリック医薬品について>

Q1.ジェネリック医薬品ってなんですか?

先発医薬品の特許期間満了後に同じ成分で製造販売される医薬品のことです。
開発費用が安く抑えられるため、先発医薬品に比べ安価です。
先発医薬品の後から発売されますので、「後発医薬品」とも呼ばれています。

Q2.ジェネリック医薬品の効き目や安全性は?

ジェネリック医薬品は、先発医薬品同様に薬事法に定められた厳しい規制や基準を守って製造されています。
また、ジェネリック医薬品の成分は既に先発医薬品として多くの患者さまに使用され有効性や安全性が確認されていますので、先発医薬品とほぼ同じと言えます。

<お薬手帳について>

Q1.お薬手帳は必要なのですか?

お薬手帳は必要です。
ほかの病院との飲み合わせの確認だけでなく、副作用が出た医薬品の確認など様々な場面で活躍します。
どこの医療機関でも1冊で十分です。

★薬剤師のワンポイント指導★
災害時にお薬手帳があると服用歴の確認ができ必要なお薬を素早く配布ができるといった利点もあります。

<薬局のシステムについて>

Q1.病院で症状を伝えたのに薬局でも症状を聞かれるのはなぜ?

同じお薬でも、患者様によって効果が異なります。
適切に効いているか、副作用は出ていないか、体調はよくなったか、など、患者様の体調やお薬に対する感想を聞くことで、安全で適切な薬物治療に役立てています。
どうぞご理解いただきたいと思います。

Q2.薬局ではいつでも調剤してくれるのですか?

処方せんは、交付日を含めて原則4日以内が有効です。
もし、お薬の在庫が無く、すぐに調剤できない時は、御都合が宜しければ、処方せんをお預かりして後ほど調剤を行います。

<お薬の管理について>

Q1.お薬の保管方法は?

直射日光、高温、多湿を避けてお子さまの手の届かないところに置いてください。
湿気を避けるために冷蔵庫に保管すると、取り出したときの結露によって、かえって湿気を帯びてしまうことがあるので避けましょう。

Q2.残ったお薬はどうしたらいいの?

薬局にお持ちください。
薬剤師がお薬の状態や数を確認し処方日数を調節してお渡しします。
風邪薬など残ったお薬は状態を見て服用しても構いませんが必ず医師に相談のうえ使用してください。
特に小児の場合は体重で量を調節しますので自己判断では使用しないようにしてください。

Q3.他人にお薬を渡してもいい?

お身体に対する薬の影響はさまざま。
お身体の状況、年齢、体重、生活習慣、過去の病歴などが複合的に関係しています。
自分のお薬を勝手に他人に渡さないようにしてください。

お薬に関するご質問・ご相談はご利用店舗の薬剤師へ直接おたずねください。